「送迎大神宮」は、畠田の明神山山頂の水神社の地にありました。おかげ参り(伊勢参り)が流行した文政13年(1830)におおひるめの女尊(みこと)を祀ったのが始まりといいます。
現在では、その名残を留めていませんが、文献資料からは明神山にお札が降ったことがきっかけで明神山への参詣者が増えたことにより、領主である郡山藩の許可を得て社殿の建設をおこなったこと、大坂や大和の各地から万金丹屋などがつくられ大いににぎわったことを知ることができます。しかし、翌年の天保2年(1831)には郡山藩によって取り払われてしまいました。
その拝殿は、火幡神社の拝殿として移築され(現在の拝殿は昭和46年に再建)、鳥居・石灯籠は白山姫神社・火幡神社に移されたと伝えられています。
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